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公文(KUMON)の良い点・悪い点について

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どーもどもども絨でーす!

現在自分は、縁があって昔生徒として通っていた公文でスタッフとしてバイトしているのですが、今回は公文についてお話ししたいと思っています。

 

自分が生徒として通っていた時の経験+スタッフとして教える側になってからの経験を基にすると、良し悪しが嬉しくても嫌でも見えてくるんですよね。

 

現在では公文は身近な存在になっていますし、小さいお子さんがいるご家庭では、公文に通わせることを視野に入れている父兄さんもいらっしゃることと思います。

 

是非、この記事を通じて公文について事前に少しでも多く知って頂けたらと思います。

 

 

 

目次

 

 1. 公文の概要

1.1 公文の科目は「国語」「数学」「英語」の3科目

 公文のことを良く知らない方も多いと思うので、まずは基本的な事から知っていることを確認します。

公文では、「国語」「数学」「英語」の3科目を習うことが出来ます。

公文では、各科目にイメージカラーがあって、国語では緑数学は水色英語はピンク

です。(どうでもいい)

※小学校内容の数学の事を算数と呼んだりしますが、今回は、算数の事もまとめて数学と呼んでますのでご了承下さい。

 

1.2 公文の学習の進め方

公文では、基本的に裏表に問題が印刷されている教材5枚を1セットにして学習を進めていきます。

学習の流れとしては

習っている科目毎に1セット分の問題を解いて、スタッフに提出
👇
スタッフが採点
👇
間違いがあった場合は、解き直してスタッフに再提出
👇
最終的に全部100点になったら終了

 

です。

 

1.3 国語の教材の内容

 国語教材の大まかな流れとしては、

幼稚園・保育園レベル ⇒ 文章の音読・黙読 + 一文を真似して書く

小学生レベル ⇒ 1枚目で漢字練習 + 2~5枚目で文章を読んで問題に回答する

となっていて、日常的に文章に触れることが出来るようなシステムになっています。

 

www.kumon.ne.jp

かなり細かい内容まで知りたい場合は上のリンクから、「公文公式」の国語教材内容一覧表に飛んで、確認してみて下さい。(数学・英語も同様です)

 

1.4 数学の教材の内容

  数学教材の大まかな流れとしては、計算!! です。

幼稚園・保育園レベル ⇒ 1~100くらいの数字を、書いたりなぞったりして覚える

小学生レベル ⇒ 四則計算・分数の計算問題をひたすらこなす

www.kumon.ne.jp

 

1.5 英語の教材の内容

 英語教材の大まかな流れとして、

幼稚園・保育園・小学校低学年レベル ⇒ 単語を書いて・発音して覚える

小学校中学年・高学年レベル ⇒ 簡単なセンテンス・文法を書いて・読んで学ぶ

 とまとめられます。

www.kumon.ne.jp

 

 2. 公文の悪い点

2.1 公文の国語の悪い点

 公文の国語に関しては、実は不満に感じていることはありません。内容が母国語なので、スタッフも分からない子に教えやすく、十分な指導も出来ます。

そのため、国語に関しては不安に思う必要は無いです。

ただし、高校内容ともなると文章自体がかなり難しくなり、生徒さん自身の力だけで問題を解くことがハードになってきますが、スタッフさんが的確に指導するのも難しくなるので、高校内容以上を公文で習うのは、あまりおススメ出来ないです。

 自力で解けたり、しっかり指導してくれる人が身近にいる場合は、公文で高校内容を勉強するのもアリですね。

2.2 公文の数学の悪い点

 

教材の内容がほぼ100%計算問題」だという事です。

小学校内容なら四則演算・分数の計算問題、中学なら文字式の計算・方程式・因数分解をメインにひたすら計算問題を解きまくります。

何故、ほぼ計算問題で構成されていることが悪いことなのか。

 

数学は、計算能力だけが問われる科目では無いからです。

 

数学で高得点を取るために必要な能力は、主に「計算力」と「論理的思考力(立式力)」の2つであり、

当然計算ばかりしてては「論理的思考力(立式力)」は鍛えられません

 

論理的思考力・立式力を高めるためには、文章問題のように「自分で考えて式を立てて、答えを出す」というアプローチが必要です。

 

しかし、公文の数学教材は文章問題が不足しています。

中学3年相当の教材辺りから、文章問題が増えて来るのですが、後程述べる2.4の問題点からあまりおススメ出来ないのが現状ですね、、

そのため、特に論理的思考力・立式力が重要になってくる中学生以降にはおススメ出来ません。塾でしっかり指導されながら勉強することをおススメします。

 

 

2.3 公文の英語の悪い点

英語教材については、中学内容に入って長文が登場するようになってから悪い点が出てきます。

それは、

「英文と日本語訳が近くに書かれている」

ことです。(英語の教材内容一覧表からJ教材辺りを見て見て下さい、傍に和訳が、、)

 

「英文と日本語役が近くに書かれている」と何がマズイでしょうか。

 これは自分が公文の生徒だった時代の経験談でもあり、読んで下さっている皆さんも想像が出来る人も多いと思いますが、

英文を読むこと自体をサボれてしまうんですよねw

つまり、

問題を読む
👇
日本語訳を読んで、問題の答えになる部分を見つける
👇
答えになる部分に対応する英文を見つけて、解答
👇
正解!! 100点!!

 

このように、日本語訳から答えを見つけることが出来、英文を読んで理解する必要が無い構造に教材がなってしまっているのが大問題なんです。

勿論サボる生徒さんたちも悪いんですが、日本語訳読んだ方が楽なので、ついついサボるんですよねw

 

昔、自分も日本語訳を読む方法でサボりながら100点ばかり取ってたのに、当時のスタッフさんが英語が出来ると勘違いをして、英検受験を強く勧められ、結果2回英検に落ちる なんてこともありましたww

なので、長文が登場し始める中学内容からは、公文の英語はおススメしません

中学や高校の英語の教科書のように、英語だけで書かれているような教材ならサボれないのでおススメ出来るんですけどね~

2.4 問題が解けない子への対応

考えても問題が解けない子に対しては、当然方針やヒントを教えたりしながら指導すると思います。

しかし、公文は「出来るだけ自力で解かせる」ことに力を入れている節があるため、分からないことがあって生徒が聞いてきても、「自分で考えなさい」と突っぱねたりすることも少なくないです。

また、高校教材などの内容が難しい問題の場合は、スタッフが答えを教えたり、回答集を渡してしまったりする所も何度も見ました。

2.4に関しては、公文教室によって対応が良い教室と悪い教室とあるので一概には言えませんが、

公文のスタッフは、塾講師や家庭教師のような人ばかりでは無い(主婦の方が多め)

ということは頭に入れておいた方が良いですね。

しっかりとした指導を求めている方自学自習が苦手な方は、公文は止めた方が良いです

因みに、自分が所属している公文教室は自分含めがっつり指導する方が数名いるので、全部の公文教室が指導出来ない人ばかりという訳では無いです。

2.5 どんどん進み過ぎてしまう

公文の大きな特徴として、「実力があれば、自分の学年を超えて進んで学習が出来る」点があります。

例えば、小4の子が中3の英語とか国語をやることも可能なんです。

自分が教えてた生徒さんの中には、小5で数学のO教材(数Ⅲの無限級数とか微積辺り)をやってる子がいました。その子は中学受験で筑駒に行くくらいのチートだったので進みまくっても何も問題が無かったです

この制度、メリットと感じる人も多いと思いますが、個人的にはデメリットですね。

 

国語の教材の場合は、国語学習で必要な要素が凝縮されているので、しっかりと段階を踏んで学習が出来、先に進むのは生徒さんの力になると思います。

 

ですが、数学の教材は中2レベルまで計算メイン(立式力が身に付いてない)なのに、中3レベルでいきなり立式力が必要な文章題が出てきたり

中学レベル以上の英語は、2.3で述べた理由からサボれるので、実力が伴っていないのにどんどん進んでしまう(自分の経験談w)ってことが起こり得るんですよね。

 

数英に関しては、必要な実力が身に付いてないのに、先に進んでしまうという危険性が払拭出来ないことは念頭に置いて、無理に進み過ぎない方が良いと言えます。

 

 3. 公文の良い点

3.1 公文の国語の良い点

公文の国語はかなり質が高く、音読・漢字・読解をバランス良く学習することが出来ます

国語にはそんなに力を入れない塾もあるので、読解力を鍛えたり文章を読む習慣を身に着けたい時に、沢山の文章を読むことが出来る公文の教材は大いに役立ちます。

また、母国語ですから英語の長文のようにサボることも出来ないので、小さい頃から国語の文章を沢山読ませることが出来る公文の国語はとても良いです。

公文をやったことが無い人に一番自信を持って薦められるのは国語ですねw

なので、中学内容までの公文の国語は強くおススメします!

 

3.2 公文の数学の良い点

公文の数学の教材は、話した通り「計算」に重点を置いているので、計算問題を沢山解いて計算力を身に着けたい生徒さんにはとてもおススメです。

問題数も多く、真面目に取り組めば間違いなく計算力は向上します。

中学生レベルの教材でも方程式・文字式の計算・因数分解ピタゴラスの定理の計算など定期テストの前半で出てくるような問題なら多く登場し、

定期テストの前半部分なら公文の教材で十分です。(前半部分なら、、ね、、)

 

中学3年レベルでは、最近は二次関数を平方完成させてグラフを書かせたり、グラフや座標を決定させる文章問題も登場しました。(直下のリンクのI教材を見てみて下さい)

www.kumon.ne.jp


自学自習をするのを苦に感じない生徒さんであれば、このような文章題の登場は朗報なのですが、かなりの生徒さんにとって内容が決して簡単では無く、スタッフの方に質問したくなると思います。(現に自分も質問されることが多い)

ですが、2.4でも述べた通り中学3年レベルではスタッフ全員が指導出来る訳ではないので、分からない部分が解決しないままになってしまったりと質の良い学習に繋がらない可能性が高いです。

高校生以上レベルの教材にも1/6公式を用いた積分の問題など文章題が頻繁に登場します。こちらも同様に自学自習が出来る生徒さんにはおススメです。

 

まとめると、計算力を付けたい方が小学校内容までやるには強くおススメします!

 

 

3.3 公文の英語の良い点

 公文の英語は、E-pencilと呼ばれる機械で、英語の教材に印刷されている音声マークにタッチすることで、E-pecilから音声が流れて音声学習をすることが出来ます。

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左上の青い機械がE-pencil。E-pencilで音声マークを読み込んでいる様子が描かれている。

 https://www.kumon.ne.jp/eigo/kyozai/index.htmlより引用

 

語学は音声の真似をして音で覚えることがとても重要なので、E-pencilを使った音声学習は効率的な英語学習に有効だと思います。

 

また、幼稚園・保育園レベルや小学校レベルでは、カラーの絵も豊富に登場するので、小さなお子さんでも自分がどういう意味の英単語を勉強しているのか分かりやすくなっています。

まとめると、

小学校内容までの公文の英語をE-pencilを中心に音で学習して、基本的な単語(+基本的なセンテンス)を身に付けることを強くおススメします。

 

 4. まとめ

国語 : 中学内容までは強くおススメ

数学 : 計算力付けたい人が小学内容まで学習するのは強くおススメ

英語 : E-pencilを使って小学内容の英語(単語・センテンス)を身に付けるのは強くおススメ

 

なので、国語はI教材(中学3年レベル)まで、英語と数学はF教材(小学6年レベル)まで学習するのがベストとなりますね。

 

是非、気軽に公文に関して皆さんの意見もコメントして下さいね。

 

ではではまたまた~